スマホを使ううえで避けて通れないのが、文字を入力する操作です。
電話をかけたり、メッセージをやり取りしたりといった操作はもちろん、ブラウザアプリ「Chrome(クローム)」を使って検索をするときやメールアドレス/電話番号を連絡先に登録するときなど、ありとあらゆる場面で文字を入力する必要があります。
スマホを使い始めたばかりの人や、スマホに苦手意識をお持ちの人の中には、この文字入力がどうしてもうまくできないという人も多いでしょう。
そこで今回は、スマホにおける文字入力を基本からわかりやすく解説します。できればこの記事で紹介している操作を、お手元のスマホでも同じように実践してみてください。最初は手こずるかもしれませんが、そのうちにコツがつかめてくるでしょう。
文字入力は、この記事で紹介している基本さえ抑えておけば、日常生活で困ることはさほど多くはありません。いち早く慣れて、スマホの世界を思う存分楽しみましょう!
※本記事で紹介する手順画面は「AQUOS sense7」を例として使っています。機種によってはキーボードの表示などが異なります。
最初に覚えておきたいキーボードの話
まずはスマホのキーボードに関する基礎知識から押さえていきましょう。
当然のことですが、スマホのキーボードはガラケー(従来型の携帯電話)のような物理的なボタンではありません。画面上に表示されるキーボードを使って入力します。
とはいうものの、キーボードの配列はガラケーとほとんど同じです。なので、身構える必要はありません。ガラケーで問題なく文字が入力できていれば、感覚さえつかんでしまえばスマホでも同じように快適に入力できるでしょう。
スマホのキーボードには複数の種類があります。
主なものは「かなキーボード」「英字キーボード」「数字キーボード」の3種類。これらを入力したい文字に合わせて切り替えて使います。切り替える操作は、左下にある「あa1」などのキーで行います。
また、絵文字には専用のキーボードが用意されており、顔が記載されたキーをタップすると絵文字キーボードに切り替わります。
なお、スマホにはパソコンのキーボードと同じ配列のキーボードも備えていますが、スマホを使い始めたばかりという人は使う必要はありません。まずはガラケーと同じ配列のキーボードを使えるようになりましょう。
キーボードの種類と切り替え方
それでは、キーボードの種類と切り替え方を確認しましょう。
①かなキーボード
日本語入力のための基本のキーボードです。「あ」から「わ」まで50音順の冒頭の1文字がキーに記載されています。句読点や記号などは、右下に配置されたキーで入力できます。

かなキーボード
②英字キーボード
かなキーボードの左側にある「あa1」をタップすると、英字キーボードに切り替わります。「ABC」「DEF」など3~4文字単位でキーが割り振られています。
例えば、「C」を入力したい場合は、「ABC」を3回タップすると入力できます。

英字キーボード
③数字キーボード
英字キーボードを表示した状態で、「あa1」をタップすると、数字キーボードに切り替わわります。再度「あa1」をタップすると、かなキーボードに戻ります。

数字キーボード
④絵文字キーボード
最後に、絵文字キーボードへの切り替え方を確認しましょう。キーボード左側の下から2番目のキーをタップしてください。これで絵文字キーボードが表示されます。

絵文字キーボード
絵文字は「顔文字、気分」「人」「動物と自然」などのテーマに分類されています。自分の好きなテーマをタップして、使いたいものを選んでみましょう。

絵文字キーボード

絵文字テーマ「顔文字、気分」

絵文字テーマ「人」

絵文字テーマ「動物と自然」
また、キーワード検索で探すこともできます。好きな言葉を入力して検索すると、ぴったりなものが見つかるかもしれません。試しに「野球」で検索すると、以下のように該当する絵文字が表示されました。

「野球」で検索すると、野球関連の絵文字が表示されました。
かなと漢字を入力してみよう
まずは基本的な入力方法を抑えましょう。文字入力は主に以下の2ステップで行います。
【STEP.2】キーボード上部の予測変換候補から目的の言葉を選択
ここでは例として、かなキーボードを使って文字を入力し、予測変換候補から目的の言葉を入力する、一般的な入力方法をご紹介します。
といっても、入力方法はガラケーとさほど変わりません。例えば、「え」を入力したい場合は、「あ」を4回タップ。文字を入力すると、予測変換の候補が表示されるので、あとは目的の言葉を見つけたらそれをタップすればOKです。
【事前準備】「Gmail」アプリの新規メール作成画面を開こう
さっそく、実際の手順を見ていきましょう。
ここでは「Gmail」アプリの新規メール作成画面を利用して、入力方法を解説します。まずは以下の手順で「Gmail」を起動しましょう。
ホーム画面で「Google」フォルダをタップします。
フォルダが開いたら、「Gmail」のアイコンをタップ。
「Gmail」アプリが起動したら、右下の「作成」をタップして、新規メールの作成画面を開きます。
新規メール作成画面が開いたら、本文欄の「メールを作成」をタップしましょう。画面下部にかなキーボードが表示されます。これで準備が整いました。
【やってみよう!】「ご無沙汰しております」と入力
それでは、文字を入力していきましょう。ここでは例文として、「ご無沙汰しております」と入力してみましょう。以下の手順をひとつずつ参照しながら、慌てずゆっくり操作していきましょう。
まずは「か」を5回タップし、左下のキーをタップして「ご」にします。この左下のキーをタップすることで、「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」などの濁点が入力できます。2回タップすると、「ぱ」「ぴ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」などの半濁点が入力できます。
次に、「は」を3回タップして「ふ」を入力し、左下のキーをタップして「ぶ」にします。これで「ごぶ」と入力できました。
さらに「さ」をタップすると、上部の変換候補欄に「ご無沙汰しております」が表示されるのでタップしましょう。
すると、メールの本文に「ご無沙汰しております」と入力できました。
間違った文字を修正する
スマホで文字を入力していると、目的とは異なる文字を誤って入力してしまうこともあります。そのようなときに文字を修正する方法も覚えておきましょう。
まずは、左か右のカーソルキーをタップして、間違えた文字の後ろにカーソルを合わせます。ここでは「おはようございます」と入力しようとしたところ、「おはよいございます」と入力してしまったので、「い」の後ろに合わせます。
カーソルを合わせたら、キーボード右上の削除キーをタップしましょう。これで誤って入力した「い」が削除されます。
正しい文字を入力し直すには、そのままの状態で「あ」を3回タップして「う」を入力。確定キ―をタップすれば修正完了です。「おはようございます」と正しく入力できました。
英字/数字を入力しよう
次に、英字や数字を入力する方法を解説します。
英字や数字はキーボードを切り替えて入力しましょう。Androidスマホでは、左下にある「あa1」をタップすると、キーボードを変更できます。
【やってみよう!】英字を入力する
英字キーボードに切り替えて、英字を入力してみましょう。
まず、かなキーボードを表示して、左下の「あa1」をタップ。これで英字キーボードに切り替わります。
ここでは、大文字の「O(オー)」を入力してみましょう。キーボードの「MNO」を2回タップして「o」(小文字)を入力します。
大文字の「O」にするには、左下の「a⇔A」をタップします。大文字の「K」が入力できたら、「確定」をタップ。これで大文字の「O」を入力できました。
【やってみよう!】数字を入力する
続いて、数字キーボードを表示して数字を入力してみましょう。
かなキーボードを表示し、「あa1」を2回タップ。これで数字キーボードに切り替わります。
ここでは「4月30日」と入力してみましょう。まず「4」「3」「0」の順にタップ。
キーボード上部の入力候補に「4月30日」が出てきたら、これをタップします。
これで「4月30日」と入力できました。入力候補には「4/30」や「4:30」「4時30分」なども表示されるので、必要に応じてこれらを選択してもいいでしょう。
記号や絵文字を入力しよう
句読点や「!」や「?」などの記号も入力する機会が多いものです。利用頻度が高い記号は、さまざまな方法で入力できますが、かなキーボードで入力するのがおすすめです。キーボードを変えずに入力できます。
それ以外の記号を入力するには、数字キーボードを使いましょう。
文面がにぎやかになる絵文字を入力するには、専用のキーボードを使います。好みのものを探してタップするだけで入力できます。
【やってみよう!】記号を入力する
句読点や「!」「?」などの記号を入力するには、かなキーボードの右下のキーをタップしましょう。ここでは「?」を入力してみましょう。
右下のキーを3回タップすると、「?」を入力できます。
「☆」や「〒」などの記号を入力するには、数字キーボードを使いましょう。ここでは「♪」を入力してみましょう。
数字キーボードの「1」に触れたまま上になぞりましょう。これで「♪」が入力できました。
【やってみよう!】絵文字を入力する
絵文字を入力する際は、まず絵文字キーボードを表示します。キーボードの左下にある顔のキーをタップしましょう。
絵文字キーボードが表示されたら、上方向になぞって好みの絵文字を探しましょう。右上の欄では絵文字のテーマが選択できます。
入力したい絵文字をタップすると、文中に反映されます。かなキーボードに戻るには、左下の「あいう」をタップしましょう。
自分の声で入力してみよう
ここまでで紹介した「基本」を抑えても、まだ文字入力に苦手意識がある……という人もあきらめないでください。そうした方には、「音声入力」がおすすめです。
音声入力とは、入力したい言葉をスマホに話しかけると、スマホがそれを認識して自動的に文字に変換してくれる機能です。キーボードにマイクのアイコンがあるので、そこをタップすると音声入力モードに切り替わり、入力したい言葉を話しかけると文字に変換されます。文字だけでなく、句読点や記号なども音声で入力できます。
スマホの文字入力に苦手意識がある人はもちろんですが、文字入力が面倒という人や両手がふさがっていて入力がしにくいときなどにも活用できるので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
【やってみよう!】音声で文字を入力する
ここでは試しに「こんにちは」と音声で入力してみましょう。
まずキーボードの右上にあるマイクのアイコンをタップして、音声入力モードに切り替えます。
音声入力モードに切り替わったら、「こんにちは」とスマホに向かって話しかけます。
「こんにちは」と入力されました。ほかにも入力したい言葉がある場合は、続けて話しかけましょう。
【やってみよう!】音声で句読点や記号を入力する
文中に「。」を入力したい場合は、音声入力モードにした状態で、「まる」と話しかけます。「、」も「てん」と話しかければ入力できます。
「!」を入力したい場合は、音声入力モードにした状態で、「びっくりマーク」と話しかけましょう。「感嘆符」と話しかけてもOKです。
主な記号を音声で入力する方法
音声入力では、句読点や「!」だけでなく、さまざまな記号も入力できます。
「?」は「クエスチョンマーク」、「.(ドット)」や「@(アットマーク)」といったメールアドレスなどで利用する記号も入力できます。
以下はその一例です。こちらを参考にして、どの記号がどう話しかけると入力できるか試してみましょう。
「、」…てん
「。」…まる
「!」…ビックリマーク、感嘆符
改行 …改行、新しい行
「?」…クエスチョンマーク、疑問符
「→」…やじるし
「.」 …ドット
「@」…アットマーク
「 …かっこ
」 …閉じかっこ
【まとめ】最初は間違えてもOK! 入力するうちに慣れてくる
ここまで読んでいただきありがとうございます! この記事で紹介した手順をここまで実践できれば、文字入力の基本はある程度、把握できたのではないでしょうか。
「まだわからない……」「やっぱり難しい……」と感じる人もいるかもしれませんが、それも時間の問題です。スマホは使っているうちに必ず慣れてきます。あきらめずに入力の練習を続けてみてくださいね!
コメント
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