Google Pixel Foldで話題の“折りたたみスマホ”とは?メリット・デメリットを解説

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先日Googleが発表した「Google Pixel Fold」。Googleが手掛けた初の折りたたみスマホとして大きな話題になっていますが、そもそも折りたたみスマホとはどんなものなのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、「折りたたみスマホってどんなもの?」「どうやって使うの?」という方に向けて、折りたたみスマホの仕組みや使いかた、メリット/デメリットなどについて解説します。

折りたたみスマホとは?

2つ折りできるスマートフォンのこと

折りたたみスマホはその名の通り、折りたたむことができるのが最大の特徴。フォルダブル(=折りたためる)スマホと呼ばれることもあります。

一般的なスマホのディスプレイは、折りたたむどころかわずかに曲げることもできません。折りたたみスマホは、薄くて柔らかく、かつ強度のあるガラス素材を使うことで折りたたみ機能を実現しています。また、折り目の部分にある「ヒンジ」構造も重要な要素のひとつ。快適に開閉できる柔軟性と、何度開閉しても壊れない堅牢性で、折りたたみ機能を支えています。

折りたたみスマホは大きく分けて2種類

現在折りたたみスマホには、横に折りたたむものと、縦に折りたたむものの2種類があります。横折りのモデルは、開いたときにタブレットのような大画面になるのが特徴。背面(本でいうところの表紙/裏表紙にあたる)にもディスプレイが搭載されていて、閉じた状態でも通常のスマホと同じように操作ができます。

横向きモデルは本のように開閉する

縦折りのモデルは、折りたたむと手のひらに乗るほどのコンパクトなサイズになるのが特徴です。使うときは開き、使わないときは閉じてしまうという、ガラケーのような使い方ができます。

縦向きはガラケーのように開閉する

このように、折りたたみスマホは横向き/縦向きに折りたたむことができる、新しいかたちのスマホなんです。

折りたたみスマホのメリットとデメリット

折りたたみスマホには、主に以下の3つのメリットがあります。

大画面表示による快適な視覚体験

1つ目の利点は、大画面のディスプレイを利用できること。これにより、映画やゲーム、ウェブ閲覧など、視覚的なコンテンツをタブレットに近い大きな画面でより鮮明に楽しむことができます。

コンパクトなサイズでの持ち運びが可能

2つ目は、折りたたむと一般的なスマートフォンよりもコンパクトになること。これは主に縦型の折りたたみスマホにいえることですが、折りたたむと手のひらに収まるほどのサイズになるため、ポケットやバッグに収納しやすく、持ち運びが楽になります。

折りたたんだ状態と開いた状態を使い分けられる

3つ目は、折りたたんだ状態開いた状態の2つの利用形態を使い分けられること。横折りの機種でいえば、折りたたんだ状態では通常のスマートフォンとして使用し、開いた状態ではタブレットとして利用することができます。この柔軟性により、さまざまなシーンに対応することが可能です。

 

一方で、折りたたみスマホには以下のデメリットもあります。

一般的なスマホよりも価格が高い

購入を検討する際、一番のネックになりやすいのがその価格。折りたたみスマホは20万円を超える機種も多くあります。たとえば、横折りの機種である「Galaxy Z Fold4」は、ドコモでの本体価格が24万9700円。一般的なスマホのハイエンドモデルでも20万円を超えるものは少なく、現状スマホのなかでは折りたたみスマホは最も高価な部類に入ります。

厚さや重量が他のスマホより大きい

折りたたんだ際の厚みは、通常のスマホの約2倍になるため、収納時にかさばってしまう可能性があります。また、横折りの機種は画面が大きいぶん重量も増加。一般的なスマホよりも、操作するときの負担が大きいでしょう。

折りたたみスマホのメリット
・大画面表示による視覚体験の向上
・持ち運びの利便性の高さ
・複数の利用形態への柔軟性
折りたたみスマホのデメリット
・一般的なスマホよりも高価であること
・他の機種よりも重量や厚さが大きく、使用時の負担が大きい

折りたたみスマホはどんな使いかたができる?

では折りたたみスマホは具体的にどんなシーンで活躍するのでしょうか? 折りたたみスマホの特徴を活かせるシーンをいくつか例に挙げてみます。

大画面で映画やドラマを楽しむ

開いた状態の大画面は、映画やドラマ、スポーツの試合などの動画コンテンツを視聴するのに最適。一般的なスマホよりも高い臨場感や没入感を味わえます。また、撮影した写真やウェブサイトも大きな画面で見やすいです。

マルチタスクが使いやすい

複数のアプリを同時に開いて使う「マルチタスク」機能。一般的なスマホでも利用できる機能ですが、画面の大きい折りたたみスマホでは各アプリが見やすく、より使いやすくまっています。メールを見ながらカレンダーで予定を確認したり、施設のホームページを見ながら目的地までの経路を調べたりといった使い方ができます。

置いたまま撮影できる

縦折りの機種では、少し折りたたんだ状態で机に置いて撮影できるものもあります。角度を自由に調節でき、安定しているため手ブレしない点が便利なポイント。また、授業や会議の内容を録画したり、ビデオ通話したりする際も、スマホを持つ必要がないので便利です。

折りたたみスマホの代表的機種

現在日本で発売されている折りたたみスマホの代表的機種をまとめました。

Galaxy Z Foldシリーズ

サムスンのGalaxy Z Foldシリーズは、横折りタイプの折りたたみスマホ。最新モデルの「Galaxy Z Fold4」は、ハイエンドスマホのなかでもトップクラスの性能を備え、約7.6インチの大画面であらゆる機能を使えます。また、手書きできる「Sペン」(別売り)にも対応し、パソコンさながらのタスクバーも搭載するのも特徴です。キャリアではドコモとauが販売しています。

サムスン製品サイト

ドコモ製品サイト

au製品サイト

Galaxy Z Flipシリーズ

同じサムスンでも、こちらは縦折りの折りたたみスマホ。最新モデルの「Galaxy Z Flip4」は、コンパクトなサイズとカラフルなデザインが特徴です。縦長スリムな本体は持ちやすく、約6.7インチのディスプレイで動画やSNSも楽しめます。キャリアではドコモとau、楽天モバイルが販売しています。

サムスン製品サイト

ドコモ製品サイト

au製品サイト

楽天モバイル製品サイト

Google Pixel Fold

2023年5月に発表されたばかりの最新の折りたたみスマホ。Googleが開発した初の折りたたみスマホとして、大きな話題になっています。開いたときには約7.6インチの画面でマルチタスクや動画視聴ができ、背面にはトリプルカメラを搭載します。キャリアではドコモ、au、ソフトバンクの3社が<6月20日の予約開始>を発表。発売は7月中旬を予定しています。

Google製品サイト

まとめ

折りたたみスマホは、横方向/縦方向に折りたためる新しいスマホ。横折りのスマホは、開いたときの大画面が最大の特徴で、動画視聴やマルチタスクなどのシーンでその大きなディスプレイが力を発揮します。また、通常のスマホとしての使い方と、大画面を活かしたタブレットとしての使い方の両方に対応する点も魅力です。縦折りのスマホは、コンパクトなサイズが一番の魅力。一般的なスマホとして使いながら、使わないときは手のひらサイズにして収納できます。

一方で、その価格の高さは購入を考える際のネックになります。特に横折りの機種は20万円を超えるものが多いため、機種のスペックやできることと、自分のスマホの使い方を見極めて検討する必要があるでしょう。

先日Google Pixel Foldが発表され、折りたたみスマホが注目されています。この先さらに進化していくのかどうか、今後も注目です。

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