スマホの操作は、指先で画面に触れる「タッチ操作」が基本。
従来型の携帯電話のようなボタンを押す操作ではないので、はじめは難しく感じる人もいるでしょう。でも、心配は無用です。誰でもコツさえつかめばすぐに慣れます。
タッチ操作にはいくつか種類がありますが、最低限覚えておきたいのは5つのタッチ操作です。これさえ覚えれば、ほとんどの操作を行うことができます。この記事を参考にして、ぜひマスターしてくださいね。
この記事とほぼ同じ内容を動画でも配信していますので、あわせて参考にしてください。それでは、さっそく解説していきましょう!
①画面を1回トンとたたく「タップ」
スマホを使う上で絶対に欠かせないのが「タップ」です。まさにタッチ操作の基本中の基本といえるでしょう。タップは画面を軽く1回ポンと軽く叩きます。
ここで注意したいのが、画面を押し込む操作ではないということです。ボタンを押すように画面をグイっと押し込むのではなく、水風船のような柔らかいものに触れるように、やさしくポンと触れてみてください。
タップがうまくできない、タップしても画面がうまく反応しないという方は、このように少し意識してみてください。画面の反応が変わってくるはずです。
以下では、タップを利用するシーンをご紹介します。
【利用シーン①】アプリの起動
アプリを起動する際に使います。ホーム画面(※)を表示すると、アプリのアイコンが複数並んでいますが、これをタップすることでアプリが起動します。
ホーム画面……スマホの画面を表示し、ロックを解除すると最初に表示される画面。スマホを操作する際の入り口ともいえる。アプリのアイコンや複数のアプリアイコンが収納された「フォルダ」などが並び、左右になぞると、別のページを表示できる。
ここでは「マップ」のアイコンをタップして起動してみましょう。ぜひお手元のスマホでも試してみてください。
まずはホーム画面を表示した状態で「Google」と書かれているフォルダをタップして開きます。
フォルダが開いたら、「マップ」のアイコンをタップしましょう。これでアプリが起動します。
【利用シーン②】「設定」の項目選択
スマホの各種設定を変更できる「設定」アプリ。設定の項目を選択する操作もタップで行います。「設定」は難しそうだからあまり触りたくない……と思うかもしれませんが、タップして項目を選択するだけであれば、とくに面倒なことは起こらないので心配無用です。
ここでは「バッテリー」という項目をタップで選択して、スマホのバッテリーの状態を確認してみましょう。まずはホーム画面で「設定」のアイコンをタップします。
「設定」が開いたら、「バッテリー」をタップします。
「バッテリー」画面が表示されました。さらに「健康度」をタップしてみましょう。
「電池の健康度」が表示されています。このスマホは「良好」なようです。確認できたので、元の画面に戻りましょう。左上の「←」をタップします。
先ほど表示した「バッテリー」画面に戻ります。ここでも左上の「←」をタップ。
これで最初の「設定」画面に戻りました。
【利用シーン③】リンクの選択
Googleで検索をしてリンクを選択するときの操作もタップです。検索結果の画面には、複数の候補が青字で表示されますが、これを選ぶ際にタップします。
画面がうまく反応しないときの対処法
水風船を押すような感覚で画面に触れてもうまく反応しないことがあるかもしれません。指先が乾燥していると、画面が反応しにくくなります。
そのような場合は、指先をおしぼりなどで拭いたり、息を吹きかけるなどして指先を少しだけ湿らせるとよいでしょう。
何度タップしてもタイミングよく反応しないからといって、あきらめることはありません。思ったように操作できるようになるまで繰り返しタップし、テンポよく反応するタイミングをつかみましょう。
②2回連続でたたく「ダブルタップ」
タップに慣れてきたら次に覚えたいのが「ダブルタップ」です。
ダブルタップとは、文字通りタップを2回続ける操作です。画面をトントンと2回続けて軽快にタップします。
タップと同様に画面を押し込むように操作する必要はありません。注意したいのが、連続してタップするということ。2回目のタップがもたつくとうまく反応しない場合があるので、テンポよくリズミカルにトントンと2回タップしましょう。
【利用シーン①】地図の拡大
マップアプリを利用していると、画面を拡大したくなりますよね?
そんなときはダブルタップが便利です。トントンと画面をダブルタップすると地図の表示を拡大できます。マップアプリを起動して、以下の操作を試してみてください。
マップアプリを起動した状態で、画面を2回トントンとダブルタップします。
画面の表示が拡大されて見やすくなりました。この状態でもう一度ダブルタップすると、地図がさらに拡大されます。
【利用シーン②】写真の拡大・縮小
写真を閲覧するときにもダブルタップをすると、写真を拡大・縮小できます。お手持ちのスマホでも写真を表示して以下の操作を試してみてくださいね。
「フォト」アプリを起動して、写真を表示します。次に、画面をトントンとダブルタップ。
写真が拡大されました。この状態でもう一度、ダブルタップしてみましょう。
写真が縮小され、元の表示サイズに戻りました。
③指で押さえたままにする「長押し」
タップのように軽く画面をたたくのではなく、しっかりと1秒ほど触れる操作を「長押し」といいます。別名「ロングタップ」とも呼ばれます。
コツは画面にしっかり触れること。画面をぎゅーっと押し込む必要はありません。ホーム画面でアプリのサブメニューを使いたいときなどに行う操作なので、ぜひ覚えておきましょう。
【利用シーン】アプリのサブメニューを表示
ホーム画面に表示されているアプリアイコンは、長押しすることでアプリを起動する手間を省いて一部の機能を使えます。
「アシスタント」アプリのアイコンを長押ししてみましょう。
メニューが表示されました。続けてメニューをタップすると、その機能を利用できます。メニューの表示が不要になったら、ホーム画面の何もない場所をタップしましょう。
④2本の指で拡大・縮小する「ピンチイン・ピンチアウト」
タッチ操作のほとんどは1本の指で行いますが、2本の指を使うものもあります。それが「ピンチイン・ピンチアウト」と呼ばれる操作です。
「ピンチイン」は、画面に触れた2本の指(親指と人さし指を使うのが基本)をつまむようにして閉じる操作です。こうすることで、画面の表示を縮小できます。
「ピンチアウト」は、画面に触れた2本の指を開く操作。こうするとピンチインとは逆に、画面表示を拡大できます。
【利用シーン①】地図の拡大・縮小
ピンチイン・ピンチアウトを最も利用する機会が多いといえるのが、マップアプリの操作です。地図を拡大・縮小するときに使うと、手早く見たい大きさに調整できて便利です。
マップアプリを起動し、地図を表示した状態で2本の指を開いてピンチアウトしてみましょう。
地図が拡大されました。逆に2本の指をつまむようにして閉じるとピンチインをすると、地図が縮小されます。
【利用シーン②】写真の拡大・縮小
写真を閲覧する際にも活用できます。写真の細かい部分を見たいときに、ピンチアウトをして手早く拡大したりする操作ができます。
写真アプリを起動し、好きな写真を表示した状態でピンチアウトをしてみましょう。
写真の一部が拡大表示されました。ピンチインをすると、写真の表示サイズが元の大きさに戻ります。
なお、マップアプリや写真閲覧でも、ダブルタップで拡大・縮小できますが、見たい位置をピンポイントで操作できるのが、ピンチイン・ピンチアウトの利点といえるでしょう。
⑤指で画面をはらう「スワイプ」
画面を上下左右になぞる操作を「スワイプ」と呼びます。写真やウェブページをめくったり、ホーム画面上で別のページを表示したりする際に用いる動作です。
【利用シーン①】写真をめくる
複数枚の写真を閲覧するときは、画面を左右にスワイプすることで別の写真をすばやく表示できます。
写真アプリを起動し、好きな写真を表示した状態で画面を左方向にスワイプしてみましょう。
ひとつ後の写真に切り替わりました。右方向にスワイプすると、ひとつ前の写真に表示が戻ります。
写真はタップでも表示を切り替えられますが、「←」ボタンをタップして、次に表示したい写真を選んでタップ……という操作を繰り返すのは少々手間。スワイプをすることによって、アルバム本を見る感覚でスムーズに写真を閲覧できます。
【利用シーン②】ホーム画面上で別のページを表示する
新しくアプリを追加したはずなのに、ホーム画面に表示されない。そんなトラブルが発生したら、まずはスワイプでホーム画面を左方向にスワイプしてみましょう。
ホーム画面のページが切り替わり、追加したアプリが表示されました。
ホーム画面は、アプリでいっぱいになると自動でページが足される仕組みです。追加したアプリが見当たらないときは、ホーム画面をスワイプして次のページを探してみるといいでしょう。
スマホの基本操作は、ここまでで紹介した5つのタッチ操作で行うことができます。
以下では、「番外編」として、上記の5つのタッチ操作以外のタッチ操作に関連する用語について解説します。スマホに不慣れな方や覚えることが多すぎると混乱してしまう……という方は、必ずしも覚える必要はありませんが、知っておくとスマホの操作についての理解がより深まるでしょう。
【番外編その1】アイコンなどを動かす「ドラッグ」
アプリのアイコンなどを長押ししたまま、指を離さずに画面をなぞることを「ドラッグ」と呼びます。ホーム画面でアプリの表示位置を変更したり、使わなくなったアプリを削除したりする際に行う動作です。
ホーム画面で、「フォト」アプリをドラッグして表示位置を変更してみましょう。まずはアイコンを長押し。メニューが表示されたら、そのまま指を離さずに画面を上方向になぞります。
アプリを好きな位置に動かせたら、指を離します。サッと指で払う「スワイプ」とは違い、画面に触れたまま引きずるように指を動かすのがポイントです。
【番外編その2】キーボードを上下左右にはらう「フリック」
「フリック」は、画面に当てた指先を弾くように動かす動作のことです。文字をすばやく入力したいときに便利な操作なので、文字入力に慣れたらチャレンジしてみるといいでしょう。
メモアプリなどを起動し、画面の空白部分をタップして「かなキーボード」を表示します。「お」と入力するために、まずはキーボードの「あ」の部分に指を置きましょう。指を離さずにいると、「あ行」の文字が表示されます。
そのまま下方向にフリックすると、「お」と入力できます。
文字の配置を覚える必要はありますが、「あ」のキーボードを5回タップするよりも簡単で、文字入力のスピードが上がるのが特徴です。
【番外編その3】画面の隠れた部分を表示する「スクロール」
スマホ操作の練習をしている際、「スクロール」という言葉を見聞きすることもあるでしょう。スクロールとは、画面を上下左右にスワイプまたはフリックして、画面内に表示しきれない隠れた部分を表示させることを指します。
「スクロールする」=「画面をスワイプまたはフリックする」という考え方でOK。何か特別な操作をする必要はありません。
【まとめ】まずは「タップ」の感覚をしっかりつかもう
ここまで5つの基本操作と3つの番外編をご紹介しましたが、一度にすべてをマスターしようとしなくて大丈夫。まずは、スマホ操作の基本中の基本となる「タップ」の練習からはじめましょう。やさしくポンと触れる力加減に慣れれば、画面の反応も変わり、スマホ操作が一気に快適になります!
【動画でも配信中!】実際の操作を見たい方はぜひ!
この記事でご紹介した5つのタッチ操作を動画でもご覧いただけます。実際に操作している様子を確認したいときに、ぜひご覧ください!
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