文字入力はスマホを使ううえで欠かせない操作の1つ。
しかし、キーボードを切り替えたり、変換ミスで一度消してまた入力したり……とやっていると、意外と時間がかかってしまうもの。
そこで今回は、意外に知らない入力や変換など文字入力のちょっとしたテクニックをまとめました。小さな工夫でも、知っておくと文字入力を効率化できて便利ですよ。
文字入力をスムーズにする便利ワザ【日本語入力編】
iPhoneのキーボードは文字入力がスムーズにできるよう、さまざまな機能が搭載されています。そのなかでも入力スピードがグンと上がるテクニックをご紹介します。入力に慣れている人も意外と知らないテクニックがあるかも!?
①日付はキーボードを切り替える必要なし!
日付は「きょう」「ことし」と文字で入力して変換しましょう。「ことし」と入力すると、西暦と和暦の両方が変換候補に表示されます。「やのあさって」や「さらいねん」にも対応しています。
日本語入力モードで「きょう」と入力すると、今日の日付と西暦込みの日付を選択できます(写真=左)。「ことし」と入力すると、西暦と和暦の両方が表示されます(写真=右)
②郵便番号から住所を入力できる!
7桁の郵便番号を入力すると、住所に変換してくれます。郵便番号から入力できるのは市区町村までですが、キーボードを切り替える手間が減るので便利です。
数字入力モードで郵便番号を入力(写真=左)。郵便番号を含めない住所と、含めた住所の両方が変換候補に表示されます(写真=右)
③変換ミスは選択して再変換!
変換ミスした単語や文章は、一度消去することなくそのまま再変換できます。再変換したい部分を選択すると、キーボード上部に変換候補が表示されるので、入力したい候補をタップします。長い文章を入力している途中で変換ミスに気付いたときなどに便利です。
再変換したい部分を選択し、入力したい変換候補をタップ(写真=左)。単語が再変換されました(写真=右)
④「々」はフリック入力できる!
どうやって入力していいかわからない文字の代表格である「々」。「おなじ」と打って変換しても入力できますが、実は数字キーで「8」を上にフリックして入力できます。さらに、入力すると「ゞ」や「〃」といった踊り字も変換候補に表示されます。
日本語キーボードで数字入力モードにし、「8」を上にフリックして「々」を入力(写真=左)。変換候補に踊り字が表示されるので、変換したい文字を選択します(写真=右)
また、「ゐ」や「ゑ」といった旧仮名遣いの文字も入力できます。日本語入力モードで「きゅうかな」と打つと、変換候補に旧仮名遣いの文字が表示されます。
日本語入力モードで「きゅうかな」と入力(写真=左)。変換候補から入力したい文字を選択します(写真=右)
文字入力をスムーズにする便利ワザ【英字入力編】
英字入力は、大文字を連続で入力できなかったり、キーボードを切り替える必要があったりなど、意外と不便を感じることが多いですよね。
そこで、英字入力時に役立つ便利なテクニックをご紹介します。英字入力に苦手意識のある方は必見です。
⑤大文字を連続入力する!
大文字はシフトキー「↑」をタップして入力できますが、2文字目以降は小文字入力に戻ってしまいます。大文字を連続で入力するには、「設定」から「一般」→「キーボード」と進み、「Caps Lockの使用」をオンにしましょう。
「設定」から「一般」を開き、「キーボード」をタップ(写真=左)。「Caps Lockの使用」をタップしてオンにします(写真=右)
シフトキー「↑」をダブルタップすると、大文字入力に固定され、連続で大文字を入力できるようになります。再度シフトキーをタップすると、小文字入力に戻ります。
シフトキー「↑」をダブルタップ(写真=左)。大文字入力に固定され、2文字目以降も大文字で入力できるようになります(写真=右)
⑥ピリオドはスペースキーのダブルタップで入力!
「ピリオド」キーは数字キーボードに搭載されていますが、いちいち切り替えるのは面倒です。スペースキーをダブルタップして入力するように設定すれば、よりスピーディに英文を入力できます。
「設定」→「一般」→「キーボード」と進み、「ピリオドの簡易入力」をタップしてオンにします
文章を入力したら、スペースキーをダブルタップ。ピリオドの後のスペースも合わせて入力できます。
文章を入力したら、スペースキーをダブルタップ(写真=左)。ピリオドと、その後ろのスペースが入力されます(写真=右)
⑦スペルがわからないときは日本語入力で試す!
英単語のスペルがわからないときは、一般的な発音を日本語キーボードで入力してみましょう。日本語で表記しやすい発音の英単語であれば、変換できることがあります。同じ発音の単語がある場合は、複数の英単語が変換候補に表示されます。
「こんせんとれーしょん」と入力すると、変換候補欄に「concentration」と表示されました(写真=左)。同じ読み方の場合は、複数の候補が表示されます(写真=右)
⑧アクセント付きのアルファベットや記号も入力できる!
「é」や「ö」、「?(クエスチョンマーク)」と「!(エクスクラメーションマーク)」などといった文字や記号は、ロングタップするとアクセントが付いた文字やマークを選択できます。
英語ではなく主にフランス語、ドイツ語、スペイン語などで使われる表記ですが、覚えておくともしかしたら役に立つかも。
英字キーボードで「e」をロングタップ(写真=左)。使用可能なアクセント付きアルファベットが選択できます(写真=右)
「?」と「!」が逆さまになったマークも記号をロングタップすると選択できます。
他にも、「¥」をロングタップすると、「$(ドル)」や「€(ユーロ)」などが選択できます。
「?」をロングタップで逆さまの「¿」が選択できます(写真=左)。「¥」をロングタップすると「$」「€」「£(ポンド)」「₩(ウォン)」などを選択できます(写真=右)
文字入力をスマートにする便利ワザ【音声入力編】
「やっぱり文字入力は苦手かも…」「もっとすばやく入力したい」といった人におすすめなのが「音声入力」。
キーボードを使うよりもはるかに速く文字を入力でき、「!」「¥」「※」といった記号も入力できるので、とても便利ですよ。また、実は音声入力でしか入力できないキーもあるんです。
ここでは音声入力機能を使用したことがない人向けに、設定方法からご紹介します。
まずは音声入力機能がオンになっているか確認を!
音声入力機能はデフォルトでオンになっていますが、オフになっている場合は「設定」を開き、「一般」の「キーボード」に進み、音声入力機能をオンにする必要があります。
「設定」から「一般」を選択(写真=左)。「キーボード」をタップします(写真=右)
「キーボード」画面で、「音声入力」をタップします。「音声入力を有効にしますか?」というポップアップが表示されるので、「音声入力を有効にする」をタップすれば準備は完了です。
「音声入力」をタップ(写真=右)。「音声入力を有効にしますか?」というポップアップが表示されたら、「音声入力を有効にする」をタップ(写真=右)
⑨マイクに向かって話すだけ!
キーボード下部にあるマイクのキーをタップすると音声入力モードに切り替わります。音声入力モードでは、カーソルの後ろにマイクマークが表示されます。切り替わったら、あとは入力したい内容をiPhoneのマイクに向かって話すだけ。
キーボード下部にあるマイクのキーをタップ。(写真=左)音声入力モードに切り替わると、カーソルの後ろにマイクマークのフキダシが表示される(写真=右)
⑩「、」や 改行も話すだけ! 変換候補も表示!
句点は「まる」、読点は「てん」と話せば入力できます。【?】は「はてな」、改行したいときは「かいぎょう」と言えばOKです。
青い点線が引かれている言葉は、他に変換候補があることを意味します。タップするとフキダシが表示され、他の候補を選ぶことができます。
入力したい内容をマイクに向かって話すだけ(写真=左)。青線が引かれた部分をタップすると変換候補が表示され、再変換できます(写真=右)
【・】は「ナカグロ」、【×】は「かける」、【¥】は「エンマーク」(または「円記号」)、【※】は「こめじるし」と話せば入力できます。
箇条書きもできる
⑪英語入力にも対応!
音声入力モードは英語入力にも対応しています。日本語と英語の切り替えは、カーソル横にあるフキダシ内の「日本語」をタップ、または地球のアイコンをタップして行えます。
英語入力にも対応。言語切り替えは、アイコンをロングタップして選択(写真=左)。または、カーソル横のフキダシ「日本語」部分をタップ(写真=右)
英語入力では、キーボードだったところに音の波形が表示されます。
英語入力時は、中央に音の波形が表示される
そもそも英語入力を使わないという場合は、「設定」から「一般」、「キーボード」と進み、「音声入力言語」で「英語(日本)」のチェックを外しておきましょう。
「設定」から「一般」と進み、「音声入力言語」をタップ(写真=左)。「英語(日本)」をタップしてチェックを外しておきましょう(写真=右)
⑫「タブキー」は音声入力で入力可能!
文章の開始位置を揃えるのに便利な「Tab(タブ)」キー。パソコンには必ずあるキーですが、iPhoneのキーボードにはなく、同じ機能を備えたキーもありません。しかし、音声入力を使えばタブを入力できるんです。
まずタブを入力したい箇所にカーソルを移動します。次に、キーボードにあるマイクのキーをタップ。音声入力モードに切り替わったら、マイクに向かって「タブキー」と話しましょう。タブが入力され、文字開始位置が下がります。
タブを入力したい箇所にカーソルを移動し、マイクのキーをタップ(写真=左)。「タブキー」と話すとタブが入力され、文字開始位置が下がります(写真=右)
テクニックをマスターして文字入力を快適に!
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したテクニックを覚えておけば、日々のちょっとした文字入力がストレスなく快適に行える可能性が高まります。
知らないテクニックがあった人は、ぜひ試してみてくださいね!
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